2024年8月30日 ジャービス島へのN5J DXペディション By N1DG
以下の日本文は、JK1KSB奥村とJN1THL田沼が意訳したもので原文とは、異なる部分がありますのでご承知おきください。

私N1DGはジャービス島からPago Pago(KH8アメリカンサモア)への帰途にこれを書いています。大変な航海でした! いいえ、私たちが経験した嵐のことではありません。その嵐は、風速が 35m (ハリケーン並みの風速) に達しました。
ジャービス島DXペディションの計画は6年前にKH1/KH7Z ベーカー島DXペディションが成功した直後に始まりました。KH1/KH7Zでは、数名のオペレーターを船上に残し、島の無線機をリモート操作しようとしました。このアイデアは完全に失敗しましたが、KH1/KH7Z DXペディションは、チームが完全に疲れ果てた事を除けば大成功でした。

ベーカー島からフィジーへの帰途、AA7JV Georgeは私にこう言いました。「もっと良い方法があるはずだ」。そして3 年間の開発試作が始まり、最終的にはすべて特別仕様の上陸用舟艇、リモート運用ソフトウェア、高さを低く抑えなおかつステーを最小限にして動作するように設計されたアンテナを含む、完全なリモートシステムが完成しました。Georgeの Radio-in-a-Box(RiB)の開発及び製作はNorthern California DX Foundation(NCDXF)の資金提供を受け、バハマ(C6AGU)でテストを行い、成功しました。

RiB のコンセプトとデザインの進化に関する記事については、2021年春と2023年冬のNCDXFニュースレターをご覧ください。

2021年12月、私達はPacific Remote Island National Monument(太平洋離島国定公園)の管理者に連絡を取り、KH3 ジョンストン島またはKH5 ジャービス島でアマチュア無線を運用する特別使用許可を取得するべく、困難かつ時間のかかる手続きを開始しました。すぐに「米空軍はKH3ジョンストン島への立ち入りを許可しない」と知らされたため、米国魚類野生生物局(USFWS)が生物学者を派遣することに意欲的であったジャービス島に焦点を絞りました。

まず、島の自然環境に適合するかの判定(CD)が必要でした。2022年9月、私はホノルルでUSFWSの職員と直接会い、RiBシステムと私達が実現できる自然環境に対し影響が少ないDXペディションの方法について説明しました。私達は、KH1 ベーカー島DXペディションで行った15名のオペレーター、10張りのテント、12基のアンテナ、トイレ、7つの発電機の代わりに、すべての無線機と発電機、高さを抑えた6つまたは7つの垂直アンテナを搭載した平底型水陸両用ボートで置き換えることができ、島に滞在する必要がないことを強調しました。私はバハマでRiBが実際に動作しているビデオと、システムを説明する詳細なPowerPointの資料を見てもらいました。そして、USFWSの生物学者がジャービス島に行くための交通手段を提供する事を提案しました。

その会議の後USFWSは、環境負荷の小さいRiBで運用する事を前提としてCD を承認するプロセスを開始しました。最終的には、2024年1月に決定の朗報を受け取りました。その時になって初めて、特別使用許可(SUP)を正式に申請することができました。CDにより、管理者(現在は別の人物)はSUPの条件と日付を示し、実際の許可を発行する権限を得ました。提示された日付はUSFWSの人達が行くことができる日程に基づき、2024年8月に指定されました。電波伝搬の観点からは最適な日程ではありませんでしたが、それが提示された日程であり、私達はそれを受け入れました。

ジャービス島はハワイとクック諸島のほぼ中間、南太平洋に位置する面積4.5平方キロメートル(1.7平方マイル)の無人の珊瑚島です。この島はアメリカ合衆国未編入未組織地域であり、国立野生生物保護区の一部として内務省のUSFWSによって管理されています。

ジャービス島はセントラルライン諸島のひとつで (パルマイラ島はノーザンライン諸島のひとつ)ベーカー島とハウランド島を含む 3 つの米国赤道領土の中で最大の島です。
ジャービス島はパルマイラ島とは別の島群の一部であるだけでなく、2013年に米国とキリバスの間で締結された条約によって領土が分割され、パルマイラ島からも分離されています。従いましてジャービス島は独自のエンティティーとして認められるべきです。

ジャービス島は、1821年にイギリス船籍エリザ・フランシス号のブラウン船長によって発見されました。1856年のグアノ法に基づき1800年代後半にはグアノの採掘が行われ、その後米国の領土となり、1936年5月13日(大統領令 7368)に内務省の管轄下に置かれました。

ジャービス島は本当にどこからも遠い離れた絶海の孤島です。

図 1 - 太平洋遠隔海洋国定公園

図 1 – 太平洋遠隔海洋国定公園

アメリカ赤道諸島植民地化計画は、1935年に米国商務省が開始した計画で、太平洋中部の無人島であるハウランド島、ベーカー島、ジャービス島に米国民を移住させ、オーストラリアとカリフォルニアを結ぶパンアメリカン航空の航空路に、軍事および商業用に気象観測所と滑走路を建設するというものでした。さらに米国政府は、日本による東方領土拡大を阻止するために、これらの孤島を領有権主張したいと考えていました。Hui Panalāʻauとして知られるようになった入植者は、主に若いネイティブハワイアン男性と、ハワイの学校から募集された男子学生でした。1937年、この計画はフェニックス諸島のカントンとエンダーベリーにまで拡大されました。この計画は、太平洋戦争の開始時に入植者が島から避難した1942年初頭に終了しました。

図2 – ジャービス島、1936年

2024年初頭に特別許可を得た後、ジャービス島DXペディションを実行するため、燃料とボートの人員のために必要な資金を調達していましたが、リモートオペレーターを募集する時間がほとんどありませんでした。2023年にはAA7JV所有のマグネット号はすでに太平洋に入り、2024年6月までにFO、E5、VP6D、KH8S、KH8からの運用を行っており、リモートオペレーターの中核を訓練することに成功しました。
島のチームは、AA7JV George、HA7RY Tomi、N1DG Don、KO8SCA Adrian、KN4EEI Mikeの5名です。これらのオペレーターのいずれかとのQSOは、IOTAおよびPOTAのクレジットにカウントされます。これは、従来のプログラムルールからの大きな変更です。ジャービス島がどれほど珍しいかをIOTA POTA主催者は熟知しており、多くの事を禁止しているUSFWSの厳しい規則を考慮に入れてくれて例外が設けられました。保護区内にいないリモートオペレーターとのQSOはカウントされません。
NCDXFは、資金の大部分を占める燃料費を賄うために資金を提供してくれました。他の多くの財団やクラブも、この規模の事業に伴う許可料やその他の費用を賄うために追加の資金を提供してくれました。DX Engineering とFlex Radioが主要な機材提供をしてくれ、多くのアマチュア無線家各位もいつものように、この珍しい島を活性化するために必要な資金を提供してくれました。
私達は、AA7A(FT8)とW1VE(CW)の下にリモートチームを2つ編成しました。パイロットは AA1V、JH8JWF、CT1FPQ でした。
リモート オペレーターは次のとおり:
W1UE (QSO数が一番多かった)、DL6KVA、K6MM、WD6T、AA7A、W7YED、CT1BOH、CT1ILT、CT1EEB、E21EIC、PB8DX、N6MJ、W8HC、F6EXV、K5GO、JK1KSB、KJ7KOJ (17歳)、W1VE、JE1CKA、KL2A、W1RM、JN1THL、E70T、N7NR、K6UFO、JH8JWF、E77DX、ZL3CW、N1QV、KK7EXT (14 歳)、KN4EEI、PY5EG、AA1V、KL7SB、K6TD、CE3CT、KY7M、HA2NA、NP4Z、DJ4MX、ND2T、VE5MX、W2GD、 VK3GK、K1IR、K4NHW
7月、チームは徹底的な機器テストとウォームアップとしてアメリカ領サモアからK8Rを運用、37,000QSOを行いました。2018年のベーカー島DXペディションで初めてFox/Hound modeを採用したのと同様に、Dateline DX AssociationはWSJT-X開発者と協力し、FT8テクノロジーのもう1つの大きな進歩である「SuperFox」を導入しました。MM0NDXとDX-World.netのご厚意により、特別に可愛いロゴも用意されました。

図3 – SuperFox ロゴ

RiB水陸両用ボート(ジョージとマイクが湖用平底船から製作した)は、機材で満載されすぐに展開できる状態にありました。トランシーバー、リニアアンプ、発電機、900 MHzリンク、とほとんどのアンテナが含まれていました。

図4 – マグネット号のデッキに積まれたRiB水陸両用ボート

7月31日、その日は私がニューヨークスタイルのチーズケーキを作ることから始まり、その後USFWSの生物学者3名が到着しました。

(チーズケーキの写真)

チームは集まり、十分な食事も済ませました。天候が最適になるまで待つ間、USFWS の職員から島のルールについて説明を受け、またボートから飛び降りたり救命いかだによじ登ったりするなど、マグネット号の安全訓練を受けました。

You Tubeビデオをご覧ください:

8月2日、私たちはPago Pago港を出発し、アメリカ領サモアの北側にあるPolaに錨を下ろし、夜明け前に出発できるように準備を整えました。8月3日、私達は予定どおりに出発し、約1,900km(1,180マイル)の船旅を始めました(そうです、ジャービス島は遠いのです!)。航海中に、すべてのノートブックをセットアップし、データネットワークをチェックしました。

アメリカ領サモアの出発地、Pola

3日間の平穏な航海の後8月6日現地時間 朝6時頃にジャービス島に到着しました。午前7時までに、最初のテンダー(ゴムボート)にBethとMegan (USFWS職員2名)、とGeorge、といくつかの物資が積み込まれ、島に向かいました。GeorgeはRiBを巻き上げるために陸上にアンカーを設置し、またUSFWS職員は計画されたアンテナの位置を確認し承認しました。

図5 – ジャービス島到着

図 6 – 島への最初の上陸

RiBボートは海上に降ろされ、Mikeの操縦でジャービス島に向かい、その後すぐの2 回目の上陸で、Adrian、Tomi、そして私Donが向かいました。
午前7時50分までに、私たちは全員島に到着し、RiBの位置を決めるのを手伝いました。RiB は陸に据えられたアンカーを使い、電動ウインチで巻き上げ、数分で浜辺に引き上げられました。
ジャービス島へ向かう RiB のビデオは、こちらでご覧いただけます。

RiB を配置した後、Mikeは発電機を起動してマグネット号との900 MHz、34Mbps リンクを設定し、Georgeは無線機とRiBのノートブックを起動しました。Tomiは同軸ケーブルの敷設をし、Adrianと私はアンテナの組み立てをしました。浜辺の温度は40℃に近づいていましたが、その間USFWS職員は浜辺をたどり、昼のビーコン(海上標識:灯火の無い灯台)のそばにキャンプを設営しました。

海岸に上陸してから4時間も満たないうちに5台の無線機が起動され、リンクが確立され、3本のアンテナがステーで支えられ、なおかつ調整もできました。
船の乗組員は、RiBに搭載されていなかったUSFWSの装備と発電機の燃料、その他のアンテナをすべて運び込みました。やっと休息が取れるようになり、私達は昼食のためにマグネット号に戻りました。Georgeは、船のPCがすべてRiBの無線機に接続されていることをすばやく確認し、3セットの無線設備を最初のリモートチームが使えるようにしました。最初に上陸してから4時間以内にQSOがログに記録され、昼食後に島に戻るまでにログにはすでに1,000 QSOぐらいが記録されていました。

午後、リモートチームが運用している間に私達5名は島に戻り、残りの垂直アンテナと15,20m用デュアルバンドVDAアンテナを設置しました。日没までに私達は疲れ果ててしまいましたが、6 台の無線機(3 台はリニアアンプ付き)、6 本のアンテナ、インターネット経由の接続ができ、良好な運用ができるようになりました。またGeorgeは160mの運用ができるようにしました。

VDA を調整しているGeorgeとTomi

これは、初日のリモートステーションの全容をドローンで撮影したものです。

しかし、アンテナ設置は完全には終わっていませんでした。3日目にローバンド受信アンテナDHDLが立ち上がり、6mのビーム(垂直偏波)を設置しました。USFWS職員がアジサシの群れ(世界最大)がステーにぶつかるのを懸念していたので、まずアンテナステーに旗と吹流しを追加し、ステーの高さを下げて土手から波打ち際に移動しました。DXペディションの終わりまでには、45フィート高の垂直アンテナは23フィートに下げられ、高いステーの必要が無くなりました。私達が受けたレポートでは、その違いがわかる人はほとんどいなかったように思われます。

私達は他の事でもUSFWSの職員に協力しました。私達が到着したとき、ジャービス島の標識はこんな感じでした。

図7 – オリジナルのジャービス島の標識

Mikeは USFWS の職員が看板を修理するのを手伝いました。
10 年間で付着した鳥の糞を除いた後看板を塗り直し、私達のチーム写真にぴったりの素晴らしいものに仕上げました。

図 8 – チーム写真:
左から右、下段 USFWS – Meagan、Beth、Anna
上段 – KN4EEI Mike、AA7JV George、KO8SCA Adrian、N1DG Don、HA7RY Tomi

USFWSへの緊密な協力と感謝の気持ちは、世界中の保護対象区域でのDXペディションをさらに増やすための取り組みにとって重要な事だと思っています。

ジャービス島は素晴らしいところです。そこには世界で最も大きいセグロアジサシの群れが生息しているほか、グンカンドリ、赤い尾を持つ熱帯鳥、密猟や海水温の上昇で急速に失われつつある沖合の100年もののハマグリ、4種類のカツオドリ、そしてサメ、マンタ、ウミガメ、巨大なロブスター、イルカ、鮮やかなサンゴが沢山いる珊瑚礁があります。

チームが撮影した写真の一部を紹介します。

青い顔のカツオドリと雛

歩道の上を飛ぶセグロアジサシはまるで1936年の入植時代のようだ

ジャービス蟹

記録にある錨(見つかったが、朽ちていた)を探すダイビング中に、ジョージとマイクは沢山の魚に出会った

シュモクザメ

アンテナ設置場所の近くにいたツマグロ(メジロザメの一種)

にわか雨後の沖合に浮かぶマグネット号

1930年代からある海上標識(照明がないので灯台ではない)

RiB(無線機はすべてここにあります)
他にはテントもトイレもなく、人もいません。

MikeがRIB水陸両用ボートをジャービス島まで操縦

上陸した朝、Georgeが無線機の電源を入れた

ジャービス島でのKN4EEI Mike

ジャービス島でのKO8SCA Adrian

ジャービス島での私(N1DG Don)

太平洋のサンセットより素晴らしいものは無い

孵化したばかりの雛の上のグンカンドリ

DXペディションは、すぐにアンテナのチェック、発電機の燃料補給、塩分による腐食の影響を受けた電線の修理など、他の離島での冒険と同じルーチンをこなすようになりました。RiBリモートサイトの特徴のひとつは、珊瑚礁に錨を下ろすことが許されていない船と島とのリンクを維持する必要があることです。そのために、ブリッジに24時間体制で人員を配置し、リンクが切れないように常に船の位置を変える必要がありました。

DXペディション中に、私たちは2つのライブインタビューに応じました。ひとつはDX Engineeringのポッドキャスト用、もうひとつはワシントン州エバレットで開催されたパシフィック・ノースウエストDXコンベンションで、KJ7KOJとKK7EXTがN5Jをリモート運用している間のライブインタビューです。

Pacific Northwest DXコンベンションで、Zoom経由で講演する私(N1DG)

毎日8,000~10,000QSO をログインしていましたが、それは太陽がCME(Coronal Mass Ejection)を大量に送ってくるまでのことでした。それ以降一日のレートが半分に落ち込んだため、ヨーロッパのQSO数が全体の25%を占め、20,000 のユニークコールを含む総QSO数100,000、という目標の達成が危ぶまれました。しかし最後の数日間はこのDXペディションとこの太陽周期中最高のコンディションに恵まれ、これらの目標が達成できました。真夏に160mで2,000QSO でき、それらは南ヨーロッパ、東ヨーロッパ、中東にまで達したことを想像してみてください。FT8のQSO数は全体の半分以下で、全体のオンエアー時間は島に滞在した時間の94%でした。自作のソリッドステートアンプはどれも故障せず、Flex Radioの故障もなく、発電機(同時運転の3台のうち1台)が停止した1晩以外は素晴らしい稼働率でした。そしてUSFWSの生物学者3名は、アマチュア無線コミュニティの協力により、遠く離れた島で2週間近く科学研究を行うことができました。

先に述べたように、N5JはSuperFoxモードを使った最初のDXペディションであり、その結果は素晴らしいものでした。最初の1週間は無線機1台につき1時間あたり200QSO前後のレートをコンスタントに達成していました。しかし徐々に完了率は低下し、Rレポートをコピーできない局もいました。無線機の帯域幅が狭すぎたり、AGCの設定が間違っていたり、WSJT-X のバージョンが違っていたりした局が一部いたことも要因です。また、多くの人がスクリーンショットを送ってくれましたが、その中にはJTDXやMHSV を使っていることが示されていたものもありました(どうやってSuperFoxをコピーしたのかはわかりません)。1週間後、これらのHoundに対応するため一部の局を通常のF/Hモードに切り替え、誰もがデジタルでジャービス島とQSOできるようにしました。

ローカルチームによるQSO数は全QSO数の約4分の1を占め、リモートオペレーターチームは80,000QSO以上を達成しました。今日の多くの大規模なDXペディションとは異なり、FT8のすべてのQSOは手作業で行われ、自動QSOはありませんでした。5名のローカルオペレーターはそれぞれ異なる役割を果たし、今回の成功を支えました。RiB技術(自作アンプを含む)には、Georgeのエンジニアリングの才能が必要でした。MikeはRiBボートの製作に尽力し、上陸から最初のQSOまで僅か4時間という偉業を成し遂げました。私はUSFWSでのボランティア活動を通じて特別使用許可を取得し、財務を管理しました。Tomiは絶対的なQSOの達人で、私たちのQSLマネージャーです。Adrianは、今回のような高度なリモート・オペレーションで、DXペディションに影響を及ぼすネットワークとPCの問題に取り組みました。W1VEとAA7Aの2名の献身的なリモートチームリーダーは、スケジュールやモードの技術的な問題を解決してくれました。W7YEDは今回使用したFlex Radioの第一人者でした。

結論として、ジャービス島DXペディションのRiBというアイデアは、許認可の問題を克服したのです。世界最大のセグロアジサシのコロニーであるこの島への大規模な訪問をUSFWS は厳しく禁止し、最後にこの島からアマチュア無線がオンエアーしてから34年が経っていました。私たちはそれを克服したのです。また、ジャービス島DXペディションは、SuperFoxモードを世界に紹介することに成功しました。FT8のQSO はすべて手作業で行われ、ロボットによる運用はありません。島での滞在時間は13 日間+7時間で、そのうち13日間が運用に費やされました。5名のローカルオペレーターチームは6台の無線機と8本のアンテナをセットアップし、25,300QSOを成し遂げました。また、このチームの成功のために、46名の素晴らしいリモートオペレーターが働いてくれました。

総QSO 数106,904。太平洋の真ん中から驚くべき数字です。

Clublog によると、総QSOの14%以上がニューカントリー、43%以上がニューバンドを提供する結果となりました。これがDXペディションの成功の指標であると私たちは感じています。

船に戻り、今度はTomiが料理をする番です。メニューにはハンガリー風グーラッシュが載っています。(Tomiが着ているベイカー島DXペディションのシャツにも付いています)。写真はシェフのTomiです。

HA7RY Tomi

ハンガリーのグーラッシュ(ビデオ)

https://jarvisisland2024.com/news/108-the-dxpedition-to-jarvis-island-n5j-2

そして私たちは楽しくて素晴らしい旅を終え、良い友達のままそれぞれの家に旅立ちます。1か月もの激務を終えた後だと、いつもそう言えるわけではありません。

2024年ジャービス島DXペディションは、ジャービス島国立野生生物保護区での今回の低環境負荷運用の承認に尽力してくれた、ハワイのUSFWSスタッフに感謝の意を表したいと思います。ジャービス島は太平洋離島海洋国定公園の一部です。この公園は、外洋、サンゴ礁、鳥の生息地を含む約495,189平方マイルに及び、公園の総面積はアメリカの国立公園をすべて合わせた面積の約5倍、テキサス州の約2倍の広さに相当します。公園の境界内には、ハウランド島、ベイカー島、ジャービス島、ジョンストン島、ウェーク島、パルマイラ島、キングマン・リーフの7つの国立野生生物保護区があります。

1871年に創設されたUSFWSは、現在および将来の世代の人々のために、魚類および野生生物資源を公共の信託のもとに管理することを主要な責務とする唯一の連邦政府機関です。

今、私たちはみんな座ってリラックスし、成功を喜び、今夢見ている新しいテクノロジーを使った次の冒険を計画することができます。

ベーカー島とジャービス島の比較

ベーカー島ジャービス島
Club LogのMost Wanted Listランキング1218
QSO数 / ユニーク局数69,000 / 18,091106,892 / 21,298
島での滞在日数1213.5
運用日数913
島でキャンプをした人数110
シャワーとトイレの数20
無線機とリニアアンプの数6/66/3
アンテナの数128
テーブルと椅子が置かれたテントの数100
発電機の数84
使用したガソリン(ガロン)300120
島で使用された水(ガロン)4001
最初のQSO前の設営時間(時間)484
撤収に要した時間(時間)243

2024年8月20日 N5J 停波 (N1DG)
17:00 UTC、チームは島への撤収作業を開始するために向かっています。多くの交信をしていただきありがとうございました。とても楽しかったです。
島を片付けて、少し休んだ後に、詳細な報告をさせていただきます。

Don, George、そしてN5Jチームより


2024年8月16日 160mバンドでのEUとの交信 (AA7JV)
過去2晩にわたり、0500〜0530 UTCの間に、CT局およびEA局とFT8およびCWで交信することができました。
毎晩0445〜0530の間、1828.5 kHzでQRVします。(受信周波数は少し上げてください。)
幸運を祈ります。73,
George


2024年8月15日 N5J は、SuperFox モードと Fox Hound モードの両方を実行するようになりました。(N1DG)


一部の局が SuperFox モードでの運用に困難を感じているとの要望を受け、2024年8月16日00:00 UTCより、2つの WSJT-X 局のうちの1つを旧 Fox Hound モードに変更します。

すでにデジタルバンドモードで私たちと交信した局には、まだデジタル QSO が必要な方々に機会を譲っていただくようお願いします。確信が持てない場合は、Clublog をご確認ください。

もう一つの局は SuperFox モードを継続します。

この変更により、より多くの局がデジタルモードでログに載ることができ、または ATNO を達成できることを願っています。

多くの QSO に感謝します。

N5J チーム


2024年8月14日 160mアップデート (AA7JV)

毎日160mの設備を改良しています。TXアンテナ基部から水までをつなぐグランドワイヤーを増設し、非常に効果的なRXアンテナを設置しました。今ではほとんどのコールを快適に聞き取ることができます。

昨夜は、まず0530頃に160mにQRVしました。数名の北米局がコールしてきましたが、ほとんどが100%のQSBを伴い、信号は5CPYから数秒で消えてしまうことがありました。0830頃に再びQRVしました。信号は安定しており、北米局からのコールがゆっくりと途切れることなく続きました。0900頃からTSノイズが発生し、夜通し強くなっていきました。(このノイズは、ソロモン諸島、パプア、インドネシアの雷雨によるもので、彼らのSS後に我々のところに到達します。夜が進むにつれて、状況は徐々に悪化します。)

現在、1000件のTB QSOを達成しました。8月は160mにとって最悪の時期と言われていますが、この結果はまずまずと言えます。もしコールする側がもう少し効果的な方法を使えば、ログにはもっと多くの局が入っていたでしょう。

1.自局コールサインを2回送信してください。ノイズのために狭いフィルター設定を使用しています(私たちは赤道直下にいます)。テールゲートしていない限り、RXをコーラーの周波数に合わせるのに時間がかかります。しばしば、コールサインの最後の数文字しか聞こえず、それから待つことになります。もし再度CQを出すと、他の局が割り込み、最初の局はQSOを失います。これは頻繁に起こります。もしテールゲートしている場合は、1回で十分です!

2.我々の信号が聞こえていない局がいます。何度も応答しても結果が出ません。おそらく、私たちのTX周波数を聞いている大半の人はこの状況を目の当たりにしているでしょう。もちろん、QSBやQRMのために2〜3回の試みが必要な場合もあります。しかし、何時間もかけて何十回も応答しても反応がない局もいます。彼らはただQRMを引き起こし、時間を無駄にしているだけで、偶然ログに入ることはありません。

3.保険のためのQSOは完全に正当なものですが、3回目、4回目、そして時には6回目のQSOには意味がありません。もし私たちが忙しくなければ、重複コールはバンドがまだ開いていることを確認するために歓迎されます。しかし、パイルアップの中で3回目の保険QSOは、他の誰かのQSOのチャンスを奪ってしまいます。4.JA局にはこの習慣があります(すべてではありませんが、感謝します)。これは善意から生じていますが… コールする際に自局のコールサインを一度しか送らないことが多いのです。ポイント1のように、私たちはその一部しかキャッチできないことがよくあります。しかし、正しいコールサインで応答すると、今度は3回もコールサインを送ってきます。これが次のポイントに繋がります:

5.理想的なシーケンスは次の通りです:CQ N5J UP — N4xx N4xx — N4xx 5NN — 5NN TU — TU。難しいRX条件下では、5NNの前にコールサインを送ると疑念が生じることがあります。5NNの送信は、コールサインが正しいことを確認するものであり、TUはQSOが成立しログに記載されることをさらに確認します。少ない方が多くの場合効果的です!

6.北米局へ:JA局は我々との間に全水路があり、しばしばより強力です。彼らは1000Z以降に入り始め、驚くほど強い信号を持つことがあります。時間をうまく計画してください:日の出効果を待つ価値がない場合もあります。強力で多数の信号との競争に直面することになるかもしれません。

7.実際の信号レポートは大歓迎です。(たとえ339であっても。)それらは我々がコンディションに適応するのに役立ちます。

0500頃から短時間QRVします — EUと交信できる可能性はごくわずかです。そして0830頃から北米SRの前に再びQRVします。次の数夜の間にFT8 F/Hでも運用します。他のバンドでは非常に効果的であったSuperFoxですが、TBの悪条件下ではそれほど効果的ではないようです。したがって、F/Hを使用します。

コールしていただいた皆さん、ありがとうございました。そして、幸運を祈ります。

George,
N5J


2024年8月13日 プレスリリース(HA2NA)

N5Jは6日間の運用を完了しました。
ログには、非常に悪いコンディションにもかかわらず、63,000以上のQSOが記録されています。

まだSuperfoxの運用に苦労していますか?
多くのHoundがRC5を使用してSuperfoxを追いかけています。Pskリポーターでバージョンが確認できます。今日、スポットを確認しましたが、7500件の報告のうち1500件がまだRC5を使用していました。
これらはログに記録されていません。ソフトウェアの更新をお願いします。悪いコンディションもFoxの信号を断片化します。今週末、2つのFT8ステーションのうち1つでF/Hを運用する予定です。

N5Jチームより。


2024年8月9日
スペシャルイベント – N5J ジャービス DXペディションからのライブ – 週末スペシャル


2024年8月05日

ジャービス・ラジオチームとUSFWSが救命ボートの展開訓練を実施しました。
YouTube動画はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=LuQYJrJiP2Y


K8Rチームからの情報です。 2024年7月19日
7月17日にK8RのSuperFox modeとF/Hモードについてアナウンスがありましたが、急遽変更になりました。
チームにWSJT-X開発チームからWSJT-X 2.7.0-rc6のプレリリース版が届いたため、早々に現地のデジタルモード局にインストールし、そのテスト運用を始めています。
したがって、現在はなるべく多くテスト運用を行うためF/Hモードでの運用を取り止め、すべてSupereFox modeで運用しています.なお、テストの状況によっては再度運用方針が変更となることもあります。K8RはSupereFox mode やN5Jに向けたテスト運用であることをご理解ください。
なお、現在の情報では、7月19日23JST頃にWSJT-X 2.7.0-rc6がリリースされるとのことです。多少時間は変動するかもしれませんのでご了解ください。


K8R プレスリリース 2024年7月17日
●7月18日(木)09:00JSTからSuperFoxモードは20mだけ.
 もう1局のデジタル局は、従来のF/Hモードで運用.

K8Rチームは、アメリカ領サモアで6日間かけてジャービス島DXペディション用の機材を設定し、実際にテストしてきました.あと5日ほどQRVする予定です.
今回の重要なテストのひとつは、SuperFoxモードを最初にDXペディションで使うことです.2局にWSJT-X 2.7.0-rc5を設定し運用してきましたが、ほぼ6日間で16,000QSOをSuperFoxモードでログインしています.
ほとんどのHoundは新しいモードで問題なくQSOできていますが、HoundがSuperFoxの信号を安定してデコードする能力について、いくつか興味深い課題を見つけました.これは普遍的なものではなく、課題といっても致命的な欠陥ではありませんが、これらの課題を修正するにはWSJT-X開発チームによる新しいバージョンのリリースが必要です.
まだK8RとQSOできていない局もいると思われますので、QSOのチャンスを残すため、7月18日木曜日00:00 UTC(09:00JST)から20mのSuperFox専用局はSuperFoxモードで運用し、もう1局のデジタル局は従来のDXpeditionモード(F/Hモード)で運用します.
新しいWSJT-Xがリリースされてテストが済めば、すべての運用をSuperFoxモードに戻します.なお、ジャービス島からどのWSJT-Xのバージョンで運用するかについては、全てのテストが終わった後に決定します.
今回のK8Rはテスト運用だということをご理解ください.そして、この新しいモードの評価をするにあたり、私たちとWSJT-Xチームを手伝ってくれた全てのHoundの皆さんに私たちは感謝しています.
私たちはあと5日ほど運用を続け、8月1日にジャービス島に向けて出発します.

73,
Don N1DG and George AA7JV


AA7JV 2024年6月28日
6月29日 N5J Jarvisに向けてのFW7JVウォリス島でのテスト終了
ローバンド・ジャービス・スペシャル・アンテナのテストは無事完了しました。
FW7JVは、合計800QSOをしました。残念ながら、アメリカ領サモアに移動するにあたり、天候状況が厳しいため、早めにQRTしなければなりませんでした。QSOしてくれた皆様、そしてシグナルの分析レポートを送ってくれた皆様に感謝します。毎日アンテナを改良していたので、非常に助かりました。(アンテナのモデリングで得られるものは限られています)45フィート高の160mアンテナは、どんな状況でも難しいものがあります。通常、私たちは塩水の中にアンテナを立てるので、ほぼ完璧なアースが得られます。グラウンドが理想的に良いと、多くの欠点(放射抵抗が低い、給電点のインピーダンスが低いなど)から逃れることができます。残念ながら、ジャービスではラグーン(礁湖) の波が強烈なので、アンテナを水中に立てることはできません。その代わり、満潮線のビーチにアンテナを設置し、ワイヤーを水中のアルミ製アース・ポストに通す。これがFW7JVでテストした構成で、4日間の実験の結果、160、80、40メートルで満足のいくパフォーマンスが得られました。
ジャービスではラグーンの波が強烈なので、アンテナを水中に立てることはできません。その代わり、満潮線の浜にアンテナを設置し、ワイヤーを水中のアルミ製アース・ポストに接続します。これがFW7JVでテストした最善の構成で、4日間の実験の結果、160、80、40メートルで満足のいく結果が得られました。


6月24日–アップデート–FW7JVテスト運用

明日の朝、Nukuhioneでセットアップする許可を得ました。 明日の午後(6月25日、UTC0200)にはオンエアし、0600頃に160mに移動します。
NukuhioneはWallis島を囲む環礁の北東にある小さな無人島で、長い砂州があり、アンテナには理想的な環境です。

AA7JV


N5J Jarvisに向けてのテスト
6月24日: FW7JV Wallis & Futunaからの テスト運用
6月25日からWallis(FW)からFW7JVとして新しいアンテナのテストを行います。 N5Jのジャービス島での運用と同じようなシチュエーションで、砂浜に設置したRIBとアンテナを使った現実的なテストです。(私は今日の午後、スコッチを持って村長に会いに上陸し、近くの小さな入り江に設置する許可を得ようと思っています。うまくいきますように!)
最も重要なテストは、新しい160-10の垂直アンテナです。 
これは高さ45フィート(約13.7m)の垂直で、トップローディングをしないアンテナです。 この低い高さは、私たちの特別使用許可証に記載されている米国FWSの命令によるものです。さらに、私たちのアンテナが鳥に害を与えるようなことがあれば、現場のFWSの担当者が使用停止にすると、許可証には明記されております。 そのため、私たちはできるだけ鳥に優しいアンテナを設置いたします。 VP6A Ducie島とE51D諸島での経験から、
ある程度の直径の垂直マストは鳥に見られやすく、夜間でも避けられることがわかっています。 しかし、水平または傾斜したワイヤーは、特に高い場合、風になびくリボンをつけていても鳥に衝突される可能性があります。

高いワイヤーがもたらすもうひとつの危険は、鳥がその上に降りたがり、ワイヤーが鳥の足に絡みついてしまうことです。そのため、新しいアンテナにはトップローディング・ワイヤーを使用していませんが、その代わり、アンテナの基部に34μHという大きなインダクタを設け、この短いアンテナを共振させ、給電点インピーダンスを基部に取り付けられたアンテナカプラの同調範囲内に収めています。インダクタの挿入損失が大きいのですがここが大きな妥協点です。そのため、5月のT32JV以来、そして今回のWallisでも詳細なテストを行ってまいります。
詳細はANTENNASタブを参照してください。
Wallisからの160m運用
FW7JVは、UTC0600頃に現地 日没からスタートし、北米日の出ではUTC0900に、また現地日の出UTC1700に160m CWで運用します。新しいアンテナがどのように機能しているか知るために、実際のシグナルレポートが必要です。WallisはJarvisよりも北米より約1400マイル南西にあります。もし、ここから私たちと交信できれば、8月のN5Jとは確実にできると確信します。(JarvisはTBでは75位だが、ClublogによるとFWは28位です。)

AA7JV 08 June 2024
私たちは、季節性(主に80m 160m)とFWSのアンテナ仕様の制限、両方に挑戦したいと思います。N5J Jarvis運用に先立ち、できるだけ多くのテストを行っていきたいと思っております。
新しいアンテナと拡張されたリモート機材(RIB)を用意しました。
どちらもテストが必要ですが、皆様DX-erにとりましてもご自分の局をテストする良い機会だと思います。(そして、人によりますが新エンティティーになる方もいるのでは)
*6月25日-7月2日:Wallis & Futuna Islands
FW7JV 160、80、40ローバンドアンテナのテスト。
新しい40/20 mアンテナのテスト。
*7月10日-7月25日:アメリカ領サモア、K8R
全バンドで全システムのテスト。CW/SSB/FT8。IARUコンテストにも参加。
どちらのテスト期間中も、実際の信号の報告をお願いします。
GL and 73、
George、
AA7JV


N5J Jarvisでの新しいFT8 Super Fox Mode
ベーカー島DXpedition KH1/KH7ZにおいてWSJT-XのFox/Houndサブモードをデビューさせ、デジタルQSOの様相を変えたのは、わずか6年前の2018年のことでした。
ジョー・テイラー(K1JT)と協力する献身的なソフトウェア開発チームは、その後数年間で何十万ものDXpedition でのQSOを提供してきました。

多くの場合このモードは、限られたパワーとアンテナで運用しているDXerに、他の方法では不可能であったQSOの機会を提供し新エンティティ―をDXCCに加えることを可能にしました。
WSJT-Xオープンソースのプログラミングコードは、JTDXやMSHVへの統合、そしてWSJT-Xへの継続的な改善につながりました。

K1JTジョー・テイラーチームは、昨日まで十分だったことに安住することなく、FT8 QSOを迅速に行うためのWSJT-Xの “SuperFox “モードを間もなく提供する予定です。
SuperFox ではFOXを呼ぶHoundは、すでにお馴染みのFox/Houndモードと同様に、通常のFT8信号を送信します。
しかし、今までとは違い最大5つのFT8信号ストリームを同時に送信するのではなく、SuperFox局は1.5KHz幅の帯域を使用した単一、一定したエンベロープを送信し、同時に9つの異なるHoundに信号レポートと “RR73 “を送出します。

重要なことは、これらすべてのハウンドに同時に送信しても信号強度は、今までとは異なり変わりません。
もう一つの重要な改良点は、SuperFoxメッセージに含まれるデジタル署名で、受信ソフトウェアが有効なDXpeditionからの信号が正当な発信元かどうかを確認できるようになります。
SuperFox開発チームは、今年8月のジャービス島DXpedition K5Jに間に合うよう、今後数週間でソフトウェアのベータテストを行う予定です。
追って 詳細を発表いたします。

WSJT Development Team


DXerの皆様に、

Dateline DX Associationは今年3月、来る8月USFWS(米国魚類野生生物局)よりジャービス島国立野生生物保護区でのDXpeditionの許可を得たことを発表しました。
ジャービス島はClublogのWanted list(World)で18位にランクされています。
ヨーロッパでは9位。 いくつかのEU諸国では、SSBとデジタルで2位になっています。
ヨーロッパでは現在ブーベ(16位)より上位にランクされております。
位置的にはパルマイラ環礁から450マイル 725Km、ハワイから1500マイル 2431Km離れております。

前回の運用(1990 AH3C/KH5J 日本からJG2BRI千田氏が参加)から34年以上経過しているため、IOTAとPOTAアワードをやっておられる方々の間では、最も高いランクにあります。
私達は、島の付近海上の船から遠隔運用する現地5名のうちの誰か1人(リザーブエリアにいるOp)と交信することで、そのアワードで有効になるようにルールを変更してくださったIOTA POTA両プログラム主催者に感謝いたします。

ジョージ(AA7JV)、ドン(N1DG)、トミ(HA7RY)、エイドリアン(KO8SCA)、マイク(KN4EEI)からなる経験豊富な5人のチームが、ジャービス島にRIB6セットを設置します。
島にいるチームに加え、アジア、ヨーロッパ、北アメリカから24人のリモートオペレーターがこのDXpeditionに参加します。
SSB、160m、6mの運用はすべて現地Opが行ない、またすべてのバンドでCWとFT8も運用します。
リモート・オペレーターは80~10m CWとFT8で運用します。
私達は12日間の運用許可を頂いておりますが、天候の問題等を考慮して頂き、許可は8月いっぱい有効であります。

Dateline DX Associationチームは、大成功を収めたBaker Island 2018 KH1/KH7ZとMidway 2009 K4Mのオペレーター達によって主に構成されています。
K4MとKH1/KH7Zは、デイトンハムベンションでDXpedition of the yearを受賞しました。
私達は、太平洋をはじめ、世界中の辺鄙な場所や環境的に敏感な地域で活動した幅広い経験を持っています。
Dateline DX Associationが1990年以来初めてJarvisの運用許可を得たのも、この経験があったからだと自負しております。
今回は1983年11月のAD1S/KH5 1990年のAH3C/KH5 についでの史上3回目の運用となります。

保護区でのDXpeditionには莫大な費用がかかり、私たちの対外的資金ニーズは20万ドルを超えます。
私たちは米国魚類野生生物局から認可された船舶を持っており、保護区への往復を安全に行い、ジャービス島や周辺のサンゴ礁に害を与えないようにいたします。
AA7JVの船、マグネット号を使わなければ、予算は軽く50万ドルを超えていたと推定いたします。
200,000ドルは燃料費、USFWSの許可料、臨時の乗組員費用、データサービスや機材に必要なものです。
NCDXF(Northern California DX Foundation)はすでにRIBの設計と製作に貢献したため、無線機等はこの予算に含まれてはおりません。

また、NCDXFは別に75,000ドルという高額な助成金を割り当てていただき私達の資金調達キャンペーンに協力してくれました。

DXpeditionの正確な日程は、米国魚類野生生物局によって指定されたもので私達が最初に選んだものではないことをご理解ください。
8月上旬という日程のため、トップ・バンドのチャンスは限られていますが、10mと6mではNew Entityとなる方も多いと思います。
ヨーロッパにおいては(Jarvisが9番)、サイクル25のピーク月に実施する事はATNOの方々にとって大きなチャンスになります。

同時にUSFWSの3人の生物学者によって、Jarvis島で大規模な科学的調査が行われますが私達はUSFWSチームに無料の交通手段と食事を提供し貢献いたします。

私たちの計画は、ウェブサイトhttps://jarvisisland2024.com、及びFacebookで情報提供をいたします。

世界中のDXerとDX団体の皆様に、この費用をカバーするための援助をお願いいたします。
ジャービス島は34年間運用されておらず、私達はジャービスに同行するUSFWSの生物学者の皆様にRIBのコンセプトをお見せする事で、他の立ち入り禁止場所、島でのDXpeditionの扉を開く事ができると期待しています。

ご寄付は、以下よりお願いいたします。
https://jarvisisland2024.com/donate

PayPalでの送金は問題なく出来ます。

事前にご寄付頂いた皆様には、N5J終了後10日間ぐたいでQSOデータをLOTWにUPいたします。

皆様のご支援心より感謝申し上げます。

Don Greenbaum, N1DG and George Wallner, AA7JV
Jarvis Island 2024 and The Dateline DX Association

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