SuperFox WSJT-X 2.7.0-rc5 のご紹介初めてN5JがSuperFox modeを使用します。
K8Rがスーパーフォックスモードで運用中です。
WSJT-XのSuperFoxとSuperHoundについてのよくある質問 (および回答)
1.WSJT-XのSuperFox modeとは何ですか?
ペディションチームがSuperFox modeを使えば、以前のバージョンのWSJT-Xよりも高いレートでデジタルQSOを行うことができます。以前のバージョンでは、Foxは最大5つのストリームを送信し、各ストリームの帯域幅は50Hzでした。SuperFox は、帯域幅1512 Hzのfull power constant-envelope waveformを送信します。
SuperFoxは、レポートまたはRR73を最大9局のSuperHoundに同時に送信できます。重要なことは、これを行っても受信信号強度が低下しない、ということです。SuperHoundは、SuperFoxが通信するSuperHoundの数に関係なく、同じ受信信号強度で受信できます。さらに、SuperFoxは認証されたデジタル署名を送信します。この署名により、SuperHoundはペディションチームが本物であることを検証できるため、パイレートによる偽運用が軽減または排除されます。これについては、後ほど詳しく説明します。
2.特別なソフトウェアが必要ですか?
はい、SuperFoxとSuperHoundは両方ともWSJT-X 2.7.0-rc5以降を使用する必要があります。(7月1日頃にリリースされる予定です)。
3.SuperFoxをデコードするためには、受信機または送信機を特定の帯域幅に設定する必要がありますか?
いいえ、SuperFoxは1512 Hz幅の信号を送信するため、WSJT-Xで現在使用している状態と同じ設定で問題なく動作します。
4.SuperFoxまたはSuperHoundになるには、どのような設定が必要ですか?
SuperFox の場合:
WSJT-Xの[設定] – [詳細]タブで、Foxラジオボタンを選択し、SuperFox mode ボックスをチェックします。また、キーを取得して、キーフィールドに入力する必要があります。(キーフィールドについては、図を参照してください)
SuperHound の場合:
WSJT-Xの[設定] – [詳細]タブで、Houndラジオボタンを選択し、SuperFox modeボックスをチェックします。キー設定は必要ありません。
どちらの場合も、設定ウィンドウを閉じると、WSJT-X画面の中央下部に赤い Super FoxまたはSuper Houndマーカーが表示されます。
5.SuperFoxはどこで送信しますか?
SuperFoxは、750 Hz~2262 Hzの帯域幅1512 Hzで送信します。
6.SuperHoundはどこで送信しますか?
以前のような1000 Hz 以上で呼ぶ、という制限はなくなりました。SuperHound は200 Hz以上の任意の周波数で送信できます。以前のF/H運用とは異なり、SuperHoundの周波数はコールバックされた後にQSYしません。
7.SuperFoxまたはSuperHoundの場合、「無線機」タブのスプリット設定を変更する必要がありますか?
いいえ、以前と同じスプリット設定を使用できます。Foxの場合は、VFOシフトが行われないため、「指定なし」を使用することもできます。
8.各バンドにSuperFox用の周波数がありますか?
これは各DXペディションが決めます。ペディションチームは、指定する周波数を Webサイトに投稿するか、DXスポッティングネットワークを介してライブで送信する必要があります。SuperFox局は、FT8標準周波数で絶対に送信しないでください。
9.SuperFox がパイレート運用でないことは、どうすればわかりますか?
SuperFoxはデジタル署名を送信し、受信時にSuperHoundによって証明されます。図のように、SuperFoxのコールサインが証明されたことを示すメッセージが表示されます。このようなメッセージが表示されない場合、その送信は証明されていません。
10.SuperFoxを操作するには特別な機材が必要ですか?
いいえ、ハードウェアは現在と同じままでOKです。質問2で述べたように、WSJT-Xソフトウェアのみをアップグレードする必要があります。
11.QSO が完了したかどうかは、どうすれば分かりますか?
以前のバージョンのWSJT-Xと同様に、RR73が受信されます。R+レポートを繰り返し送信してもRR73を受信できなかった場合は、数分待ってから再度呼んでください。
12.SuperFox modeなのか、通常のFT8なのか、どうすればわかりますか?
通常のFT8信号は50 Hz幅しかありませんが、SuperFox信号は1512 Hz幅です。また、シーケンスのトーンが著しく異なり、SuperFoxが通常のFT8信号ではないことは簡単にわかります。
13.SuperFox から応答があるまで、Odd(15秒/45秒)で呼び続けるのですか?
これは答えるのが難しい質問です。HoundやSuperHoundには、キュー内のどこにいるのか、あるいはそもそもキュー内にいるのかを知る方法がありません。一般的には、応答があるまで呼び出しを続けるようお勧めします。
14.旧式のFox/Hound modeはまだ利用できますか?
はい、WSJT-Xには、通常のFT8、Fox/Hound、SuperFox/SuperHoundの3 つのFT8 サブモードがあります。